たいせつな先輩に、過日、倉敷市の玉島に出掛けた時に訪れた際に買い求めた、〈とある いいもの〉をお送りした。
かつて千石船が行き交い備中・玉島港として繁栄した昔の問屋街の一角にある、お米から出来る透き通った成人以上向けのジュースだ。
「吟醸」とかなんとか記されている。
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○○便で送るべく妻が梱包し発送する段になったとき、集荷に来られた運送屋さんがおっしゃったそうだ。
「品名をこちらにお願いします」
わたしが出掛けていたときのこと。妻はハテと悩んだ。そして心の中でこうつぶやいたようだ。
「先生が受け取らないで、信徒の方が受け取ったとして、品名に〈○○〉と書いてあったら・・・・・・さすがにマズかろうねぇ(博多弁です)」。
何でも近頃は、遠くに荷物を送るとき、特に航空便では、荷物に液体が入っていると、かなりややこしい話になるらしい。今回、気持ちの上ではそんな遠くでもないのだが・・・・・・。
妻は、集荷に来られたおじさんに率直に「困りました。かくかくシカジカです」と伝えたらしい。
するとおじさんは言われたそうだ。
「ジュースと書いてください」と。
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あれからほぼ一週間。
きょう、その先輩から律儀な、なんと教会の名前が上の方に入った便せんと、あちらでは名が知れているホテルの特選オリジナルブレンド珈琲が届いてしまった。
将来珈琲の店のマスターになりたい私にとって、嬉しい「しまった」である。
お便りにはこう記されている。
【さて、先日は、森先生からの届け物、ありがとうございます。外に「食品(ジュース)」と書いてあったので、岡山だから、おそらく桃のジュースなのかなと思って開いたら、なんと○○が入っていました。これは森先生か、美樹さんが、どちらかにしてやられたなと思ったことですが、早々に封を開いて(全部ではありません!)飲んでみました。・・・・・・これから、ちょこちょこと少しずつ味わって、森先生たちを思い出すことにします。】
たのしいなぁ、と思う。
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先輩はありがたい言葉も添えてくださった。
牧師の「あいうえお」を丁寧に記して下さっていた。
かつて九州の教会で仕えて居たときに、幼稚園の現場にかなり深く関わっていたことがある。
その当時、「いかのおすし」という言葉が幼稚園の先生方の口から出てきて、そうかぁと思いつつ共に歩んでいたことを思い出した。
「いかのおすし」とは防犯にかかわる標語でこう読むのが一般的。
●いか いかない(知らない人についていかない)
●の のらない(知らない人の車に乗らない)
●お おおきな声で呼ぶ
●す すぐ逃げる
●し しらせる(何かあったらすぐ知らせる)
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では、牧師の「あいうえお」とは何か。
先輩のお言葉はこうだった。
【美樹さんからのお手紙も・・・・・まずは、ゆっくり歩き出してくださいね。それは森先生も同じです。長くじっくりやっていただくためにも、ハイピッチにならないように、ゆっくり、じわじわ始めてください。これは長距離走と同じ。息が切れない程度で教会のお働きはぼちぼちと・・・・・・。以下の「あいうえお」で、歩き続けましょう。
●あ あせらず
●い 急がす
●う うらやまず
●え 笑顔を忘れず
●お おこたらず
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先輩。これからもよろしくお願いいたします。上の「あいうえお」身に染みるお言葉でございました。
岡山での暮らしが始まって二ヵ月が経過。
「あいうえおの取り組み」、2勝3敗で負け越しという星勘定です。なんとしても秋頃までには勝ち越しに転じたいと存じます。end