2014年12月31日(水) №172 『 最北通信 牧師室便り 33号 増補改訂版 』

幼稚園の子どもたちのページェントの総練習のときの一枚。三人の博士たちが、黄金・乳香・もつ薬を捧げる。いつもながら、衣装が凄いなぁって思うのです。先生がたに頭が下がります。
幼稚園の子どもたちのページェントの総練習のときの一枚。三人の博士たちが、黄金・乳香・もつ薬を捧げる。いつもながら、衣装が凄いなぁって思うのです。先生がたに頭が下がります。

あっと気がついたら、もうあと数時間で2015年。


ではでは、大急ぎでさいごのBlogのアップロードをと思い、最北通信の増補版をお届けです。

 

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妻と話していたのだけど、さいきん、家の中とか教会のあちらこちらで、何かにぶつかることが多い。

 

歳を取って頭が固くなって「いさかいを起こす」というのではございません(笑)

 

慌てているからだろうか。


机の角とか、ものにという感じだ。車の運転はだいじょうぶだけど。

 

視野が狭まっているのか、なんて思ったりもしたが、そういうことでもなさそう。

 

妻も、「わたしも、しょっちゅうぶつかってるよ」と言うので、みょうに納得してしまった。

 

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今年の教会の日曜日にお祝いするクリスマス礼拝は12月21日(日)だった。


ところが、私はカゼをこじらせ38.6度の熱に完敗。

 

教会の皆さんのみならずだが、皆さんとご一緒することが出来ない不覚を取ってしまった。


ほんとに申し訳ない。

 

間違いなくインフルエンザではなくカゼの症状のひとつが、運悪く、土曜日曜に重なってしまい、まともに体が動かなかった。

 

たぶん、38℃5分を越えるような熱は相当に久しぶりで、足腰も立たないような感じになってしまった。


土曜日の夕刻、タクシーをで市立病院の救急外来のお世話になった。

 

週報も12/21には出来上がる寸前だったものを印刷することが出来ず。一週間後には発行したが。仮版となった。


ほんとうにご迷惑をお掛けしたものだと思うが、熱には勝てなかった。

 

喉が痛いとか鼻水が・・・、というのであれば(発熱ほかは、それ以前に通り過ぎていった)我慢できたけれど、今回は違った。

 

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稚内ひかり幼稚園のお母さん方が編成する聖歌隊メンバーに、テナーPartを一人で担当して参加することも楽しみにしてご一緒に練習していたので、これもまた残念。

 

それでも、「恵みを多いクリスマスでした」「稚内教会の幻を見ました」なんていう上向きな声も届いたので安心した。

 

Ustreamによるライブ配信は機械操作の都合もあり見ることが出来なかったが、牧師館で静かに過ごす、さみしさを覚え、静かなクリスマスもまた、何かしらの徴かなと思ったのも本当だった。

 

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当日は、『パンの家 ベツレヘムへ行こう』という題で、ルカによる福音書 2章8節以下による説教を準備していた。

 

めずらしく、原稿を役員さんにお渡しできる状態だった。


そこで、急きょ司会者のA姉が朗読して下さった。

 

これまで、このお便りで説教を記したことはないが、当日の音声も録音もないので、今回はクリスマスの説教の〈断片〉を掲載しようと思う。

 

最近のわたし、説教は語られるべきもので、書かれたものを読むものと説教は違う、というこだわりが強くなってきている。

 

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2014年 稚内教会 クリスマス礼拝 説教

 その断片
『 パンの家 ベツレヘムへ行こう 』

                   稚内教会 森 言一郎

 

ベツレヘム。その意味は「パンの家」だと言い伝えられています。私はその言葉の意味にとてもひかれます。

 

第一にパンは聖書の中に出てくる人々にとって命を支える食べ物であり、分かち合われていくものです。

 

 いいえ、それだけに留まりません。聖書全体を読めば、パンはキリストを意味するものなのです。そのことも心の片隅に留めて置きたいものです。

 

み子イエス・キリストは偶然「パンの家」にお生まれになったとは、わたしには思えません。(以下、大幅略・・・結語へ)

 

「教会」は一つのベツレヘムでもあります。神がみ言葉を通してイエス・キリストを指し示して下さる場所、それが教会なのです。

 

喜びも悲しみも抱えながら人生の何かを中断して集う場所。それが教会です。とは言え教会の中にイエス様の姿をそのまま見出すことは出来ないでしょう。

 

もう一つのベツレヘム」が私たちにはあることを知らなければなりません。

ベツレヘムの飼い葉桶の中に示されたキリストは、今この時代の中で、誰かの保護や、そっと寄り添ってくれることを必要としている、いと小さき者とされている人の象徴として示されていることを忘れないようにしたいと願います。

 

幼子イエスは、この世の助けの必要な場所にお出でになったのですから、今も、隠れた形で居られて、私たちが駆けつけることを待っているはずです。

 

小さなかかわりに過ぎなくても、私たちは、教会の外にあるパンの家ベツレヘムに向かって生きて行くことを忘れないようにしましょう。そこに、キリスト者の生きる道が示されているからです。

 

キリストを迎える旅は、神のみ使いの賛美から始まりました。私たちがこの礼拝で賛美歌を歌うこと。その賛美は、神さまの招きに応えての、新しい旅の始まりなのです。

 

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前号の『最北通信』で確か少し触れたことだが、「会堂の屋根補修」に関連して、稚内教会出身の大野一夫牧師がお便りの中で応答して下さった。

 

大野先生は稚内教会で信徒として長年信仰生活を送られた後に献身。

 

現在は札幌北部教会に奥さまと共に出席しておられる。


現会堂の献堂のために図面を書いたり、大いに尽力して下さった方のお一人であるとお聞きしている。

 

記憶違いでなければ、あと数十センチ天井を高くしておけば、ということと、急な階段をもう少しなんとかしていれば、とお話しされたことがあったと思う。

 

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以下、少し、大野先生からのお便りより抜粋。

 

会堂の補修のこと。年月の経つのに驚いています。屋根の十字架も白ペンキにまみれて塗り直したことも、暗い緑町地区(当時)に、せめて夜に「光」をと思い設置させて頂いたことなど、本当になつかしく思い出します。

 

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簡潔な内容なのだ。


それだからこそ、様々なことを思い巡らす恵みに導いてくれることばに触れることができたと思う。

 

40年程前の緑町の景色が浮かびあがるようだ。

 

屋根の上に登って十字架にペンキを塗る方々を見上げていたであろうご婦人たち。


今よりも闇が深かった緑地区の夜に光が灯されて浮かび上がる十字架。

 

先達の祈りがそこにあったことを思いがけず知った。

 

お便りを頂いて、大野先生に電話を差し上げた。忘れていたことが甦ってきて嬉しかったことなど、お話し下さった。

 

今、礼拝案内をしてくれている看板が献品されるまでは、その大野先生が一生懸命に作られたことが分かる細身のものが長年にわたって使われてきた。

 

裏に「大野作」と書かれていた。日付もあったはず。

 

今も、使いはしないのだけれど、その傷だらけの看板は玄関脇に置いたままにしている。


とても処分する気持ちにはなれないのだ。


でも、それでいいと思っている。

 

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JR稚内駅は4年程前に見事にリフレッシュされて、最北の宗谷本線の終着駅=始発駅として愛されている。

 

そのJR稚内駅の改札横・駅ビル・キララの空間で12/23(祝)の午後「みんなで歌おうクリスマス」(「クリスマスキャロルを歌う会」)をエマオゴスペル教会の東海林先生ご夫妻と一緒に準備した。

 

しかし、わたしはと言えば、カゼのため本番には参加できず。


まことに申し訳ないことだった。

 

この日は、稚内教会からは横浜からお仕事でおいでになっているK兄が練習の頃から尽力して下さった。


そして、練習だけの参加だったのだけれど、教会の直ぐ近くにお住まいのご婦人お二人が練習のために稚内教会の礼拝堂に来られた。

 

お二人は、それぞれ古くからの稚内の方ではなく、引っ越して来て、お友達も居ないので、宗教的なことは抜きにしてクリスマスキャロルを歌いたいと思つた、ということだった。


そのような方々の参加を願っていたことなので、嬉しい。


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さらに当日は、豊富の酪農家・K姉も来会して参加というsurpriseが起こった。

 

まさか、Kさんが歌いたい人だとはこれっぽちも考えていなかったので(失礼)、良かったなぁと思う。

 

福音の種蒔きの可能性が垣間見えたように感じた。


そんなクリスマスの良き知らせだった。

 

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日本キリスト教団出版局の看板雑誌、『信徒の友 2015年1月号』が発行された。



そして、めでたくも、「ここに教会がある」で稚内教会がどっかーんと紹介されている。

 

実は、そのことを紹介したいと思って、利尻昆布バザーでお世話になっている漁師さんご夫妻を訪ねたときに、ナルホドね、と思う話を聞けた。


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Sさんご夫妻。ま、ほぼ稚内育ちと言ってよい方だと思う。

 

1月号の28ページの稚内駅や稚内港を中心とした見晴らしの素晴らしい写真を見て、それぞれ、同じことを思われたようだ。

 

ご主人がこう話し始めた。

 

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「森さんさぁ、この写真、稚内公演のあのタワー(正確には「開基百年記念塔」)から撮ってるだろう」

 

「そうです、ご案内した時の一枚です」

 

「俺さぁ、つい最近まで、あそこがあんなに景色がよくて、稚内全体を見渡せるなんて知らなかったのさ。上がったことがなかったの。秋田の方からお客さんがあって、今まで、2階の展示室までは行ってたけれど、エレベーターであそこまでいったことがなくてさ。


 いやぁー、あそこは、稚内で一番景色がいいんでないかい。


 お世話になった濱森市長が言ってた意味がわかったよ」

 

「そうですね、僕はお客さまや知り合いが稚内に来ると、あそこにお連れしますが、確かに、天気が良ければ、最高の景色ですねぇ。利尻も礼文も宗谷岬までぜんぶ見えますものね」

 

(奥さん)「そうなの、あそこ、小高い丘の上にタワーが建ってるから・・・凄く高いのよねぇ・・・・」


その後も話が弾んだ。

 

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稚内で生まれ育ち、稚内を知り尽くして居られるはずの方が、知らなかった景色がある。

 

というのは、何とも不思議なことだけど、大事な気付きを与えてくれる。

 

そして、考えて見るならば、まさにそれは灯台下暗しに触れるような現実ではないかと思う。

 

何も漁師さんがわるいというのではない。

 

実はこれ、他のことで、我々がしばしば経験することに通じるのではないだろうか。

 

おそらく、教会が、あるいは、聖書が初めての方にとって、「なにぃ、それ?」ということが、しばしば起こっているのではないだろうか。

 

キリスト教の世界にどっぷり浸かり続けていると、慣れの中に生きている私たちはわからなくなっていることがあるのだと思う。

 

教会やキリスト教、そして身内だけでしか通じない言葉も必要な場合もあ。


だけど、使わなくてよい場面や言い換えが出来るならば、幼稚園児とまではいかなくても、小中学生に確実に通じる言葉が用いられたりという配慮が必要だろう。

 

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最後に・・・・ダイエットにまつわること。

 

ズボンがぱんちパンチで、困ったなぁと思っていたのは、今年の夏頃だっただろうか。

 

先回のBlogに、ステップ運動をしながら、という話を記したが、努力の甲斐が少しあって、成果があがってほっとしている。

 

新調できない背広問題も差し迫った困りごとだったけれど、実は思いがけない、体重減による副産物があることに最近気づいた。


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それは、去年やってしまった、雪道での思いっきりスッ転んでしまって痛めていた膝のケガである。

 

あの、いやーな膝の痛みが最近ほとんどないのだ。雪道を歩くと、気になるあの痛みが。

 

これはズーーっと抱えて行くしかないんだなぁ、と思っていたのに・・・・、どうも、体の重さがだいぶ悪さしていたようなのだ。

 

もちろん、いつ再発するか分からないにしても、約5㎏程の減量はほぼ確実に出来たと思うのだけれど、いつも、5㎏のお米を抱えて歩いていたら、やっぱり負担がかかるだろう。

 

まだ重いことは重いのだが、良いことの方が多いかな、と実感している。

 

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ラジオからは紅白歌合戦の裏番組のFMが軽快に流れている。

 

2014年も間もなく終わろうとしている。

 

気ままなBlogもこれが正真正銘、これが今年の最後になりそう。


お付き合いくださってありがとうございました。お役に立っているとはあまり思えない。でも、自分自身のこころの整理は、これでだいぶ出来ているかも知れないかな。写真も含めて楽しみながら続けます。

 

では、また来年!end



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