2014年5月5(月) №132 『 どうしてあんなに眠かった? 』

札幌に出張。おおきな会議の前日、中華のカウンターに座っていると友の顔が向こう隣に見えた。二人ででかけたお店のカウンター越しには、スーパーにはない瓶詰めの飲み物だけが並んでいた。わたしは愛媛のポンジュースで乾杯!
札幌に出張。おおきな会議の前日、中華のカウンターに座っていると友の顔が向こう隣に見えた。二人で出かけたお店のカウンター越しには、スーパーにはない瓶詰めの飲み物だけが並んでいた。わたしは愛媛のポンジュースで乾杯!

睡眠時無呼吸症候群。

 

もう何年も前のこと。もしや、俺ってそうなのかと心配になり、泊まり掛けでの精密検査を受けたことがある。

 

当時、猛烈な眠気に運転中に襲われることがしばしばあって、信号停止をしている間に、気がつくと居眠りしていたのだった。

 

いびきがすごいからとか、というわけではない。

 

当時お世話になっていたクリニックの案内板に、その症状がある人は睡眠時無呼吸症候群の可能性あり、とあって、心配になって検査して頂いた。

 

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結果はグレーだけどセーフ。

 

循環器が専門の医師の見立てでは、眠りが浅いことの方がどちらかというと心配です、と言われたと思う。

 

また、その頃、お世話になりいつも的確な助言を下さっていた精神科医は、「もりさーん、眠りが浅くなる原因を除かないと・・・・、それが問題でしょっ!」のようなことを口にされたはず。

 

なるほどな、と思いつつも、それで、睡眠時無呼吸症候群のことはおしまいにした。

 

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車が好きで、運転が好きなわたし。

 

信号待ちの眠気と同質なのかわからないが、一度、眠気がやって来ると、数分でも停止して休まないと、“瞼がのり付けされてしまうか”のような状態になり、アウトになることが今でもある。

 

というか、遠くに行くと必ずある。

 

でも、それって、睡眠時無呼吸症候群なんてものとは違って、ただの疲れのような気もするしなぁ。

 

睡眠時無呼吸症候群のことを思い出したのは、先日、なじみのお店に散髪に出かけた時、余りに眠くなるので、これは一体どうしてだろうと思ったのが切っ掛け。

 

「大丈夫ですか」

 

「出張があったからなぁ」等というやり取りを思い出したのだった。

 

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なぜだか、他の町よりも床屋さんの数がやたら多いように感じる稚内。

 

眼医者さんや耳鼻咽喉科や皮膚科はないのに、歯医者はたくさんあるのも不思議だが。

 

この世に生まれてようやく50数年。

 

特に、成人してからの散髪屋さんとは、引っ越しすることも多かったわたしは、たくさんの散髪屋さんと出会ってきたものだな、と思う。

 

散髪屋さんって、かなり濃密なお付き合いをするお仕事の方ではないか。

 

理容店特有の顔剃りをするかしないかにも依るが、「いのち、あなたに預けてます」みたいなとろも大有りだと思う。

 

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物心ついてから、今でも思い出せる床屋さんの一番手は、ふるさと大分県の浜入口というバス停前にあった、江村理容院さんだ。

 

ひげがモジャモジャで、土佐犬を自転車で引いている江村のおじさんから、何度もこう言われた。

 

「げんちゃん、ワカメ食べんから、髪が赤くなるんでぇーっ」

 

こう言われると、縮み上がって、自転車を必死になってこいで、半べそで家に帰っていったことを思い出す。おばちゃんはやさしかったのにねぇ。

 

以来、わたしは、何十人、いや、もしかすると軽く100人を超える職人さんたちに散髪してもらったのかも知れない。

 

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数多い理髪職人さんの中で、今、稚内でお世話になっている方。

 

わたしはその方の腕が、自分にとっては、ピカイチかピカ2(笑)と見ている。年齢は35歳くらいか。

 

中学の頃から、散髪から家に戻ってくると、何かしら不満があって、ハサミを手にすることがしばしばだった、という記憶がある。

 

ところが、今の床屋さん。

 

お店が少し煙かったりという不満はあるけれど、こと、髪を切ることにおいては何の不安もない。

 

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「サッパリしましたね、という感じでお願い」と伝えると、それで、チョキチョキと仕事を始めてくれる。

 

無駄口をきかないのもありがたい。

 

「後ろはこうして」「耳には少し掛かるくらい」


何ていうことはひと言も言わなくても、しっかり仕上げてくれる。

 

最初の数回、それまでの自分の好みとは違うバランスで髪を切るので、多少の違和感を感じた。

 

しかしそれは、ぜったいにこっちの方が似合っていますから、というプロの確信に基づく仕事だと理解してからは、もう何も言わないことにしている。

 

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こっちは何の身構えも必要ないからだろうか。過日は、やたら眠くなってしまったのだった。

 

首がなんどもガックン、となってしまう程の脱力だったので、家に帰ってから自分でも心配になった。

 

ネットで調べて見た。

 

「なぜ、床屋にいくと眠くなるのか?」で検索すると、あったあった。

 

以下が、これはかなりオレの思いに近いかなと感じる、納得のベストアンサーだ。

 

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【全てを床屋に任せることで、肉体的に、精神的に弛み、気持ちよくなるからです】

本当にそう思う。 

 

他に、ある理容師さんはこう投稿している。

【理容師です ハサミの一定のリズム音などが眠気を誘う事があるみたいです。こちら側からすると、寝るのは最大にリラックスされてる状態だと思うので嬉しいです。いつもは寝ないお客様が寝ると自分の自信に繋がる事も。これは勝手な思い込みかもですが、技術者はお客様のリラックス状態を望んでいますので気にしないで良いです】

 

そうか、あそこにはリズムがあったか。

 

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札幌での年に一度のおおきな会議のみならず、あれこれと緊張が続いたこの1ヶ月半程。

 

疲れがたまっていたのかも知れない。

 

が、このアンサーも、かなり合点が行く。

 

【小さい頃、親に頭をなでなでしてもらった人は多いのではないでしょうか!? しかも、それがやたら、ほんわかして安心感があると言うか…。床屋さんとかは、髪や頭を触るので安心感から眠くなるのかと。。あとは頭は急所でもあるので、そこを預ける事でもやっぱり安心感があるんじゃないでしょうか?】

 

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いやいや、厳冬に身構える緊張がようやく解けてほっとした、その疲れもあったのかと思う。妻の骨折、手術もあったしな。

 

「ケキョ、ケキョ」と、鳴き方をまだ身につけていないウグイスの声が、朝、裏の森の方方に散歩に行くと聞こえ始めた。

 

稚内もこんどこそ間違いなく春が来た。「きょうは立夏」って新聞に書いてるんだけどね。やれやれ end

 

 

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