2014年4月16(木) №128 『 ドラマと物語としての礼拝 』

稚内市立図書館の写真展で撮影。久保田喜代巳さん 「つるし雲と利尻富士」。絵ではありません、写真。
稚内市立図書館の写真展で撮影。久保田喜代巳さんの「つるし雲と利尻富士」。絵ではありません、写真なのです。感動

 

礼拝が「ドラマ」。そんな言い方をすると、不謹慎と叱られるか。

 

しかし、その側面は否めないと感じる。

 

「物語」とも言えるかも知れない。

 

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「いや、そのとおりですよ、森さん」

 

今年、天国へ行かれた、礼拝学を始め、本当に多くのことをお教え下さった、今橋朗先生(※最後に簡潔にご紹介)は言われるかな、とも感じる。

 

礼拝は「祝宴」。あるいは「祭」とも言うことがある。

 

これは礼拝学の神学書に記されているはず。

 

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4月13日の棕梠の主日の礼拝。

 

わたしにとって、多くの物語が、神さまの不思議なみ手によって織りなされた。

 

きょう、興部教会の伊藤牧師が稚内に来てくれて『道北地区通信』の打ち合わせをした。

 

あれこれ話していたときに、「この季節、転勤してくる方を、毎年首を長くして待っているけれど・・・・・現れずだよねぇ」で妙な諦めの一致。

 

そんな(お引っ越しの方が相変わらず姿を見せない)中で、来てくれると嬉しいなぁ、と願っていた幾人かの方たちが、棕梠の主日の礼拝に、重なって姿を見せた。

 

彼らはそれぞれ、ご自身の生きているコンテキストの中で、礼拝に連なっている。

 

そして、キリストが準備された物語に客演し、欠かせないcastとなっていくはず。

余韻の深い礼拝は、出来事が、神によってなされる。

 

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ある時、礼拝について、メールでこう記して下さった方がいた。

 

あー、それって、昔の自分のようだとも感じた。

 

【礼拝に行くと心がとても軽くなる感じがします。まだ賛美歌もうまく歌えず、聖書も理解できてはいませんが、森先生の説教を聞くことで理解を深めている気持ちになっています。・・・・

 

 礼拝で心が軽くなっているというよりも、教会に足を運ぶ事で心が軽くなっていると思いました。うまく説明ができないのですが・・・そこにいるだけで気持ちが晴れる感じ・・・】と。

 

異なる道を進む一人ひとりが、イエス・キリストに出会う中で、物語を織りなしているのだ。

 

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妻が思いがけないアクシデントで入院。

 

フキノトウのように、ほろ苦い春。

 

夜、妻を見舞う便りを下さった網走の友に電話。

 

おわりに「雪解けはどうですか?」と聴く。

 

「今年の網走は雪が深いです。まだ、窓辺には雪・・・。畑は見えません」と言われた。

 

「今年は百姓を頑張ります」とある時の便りに記していたから、土を耕し、種を蒔き、汗をかいて・・・の日々を楽しみにして居るのだろう。

 

こんな話もまた、わたしの礼拝の物語には通じている。

 

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夜の空を見た。雲が宗谷の風に流れている。

 

「明日の満月は観られるでしょうか」と昨晩、札幌の友が問いかけてくれた。

 

「見えましたよ。確かに春分の日の後の最初の満月が・・・」

 

満月の次の日曜日には、キリストの十字架の受難を打ち破る復活の物語の幕開けの朝が来る。continue

 

*今橋朗先生とは・・・

 横浜の蒔田教会牧師を長年務めつつ、日本聖書神学校教授・特任教授、校長。そして、日本キリスト教団讃美歌委員会、WCCへの参加など枚挙に暇がないとはまさにこの方か。でも、ほんとうにすばらしい牧会者というか、ひとりの牧師なのです。先生は牧師であることから一歩もぶれていない方でした。

 

 

 

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