嬉しいメールのお便りが届くと元気が出てくる。No.65とNo.66でご紹介した結婚式の福音。きのうはまた、花嫁その人からメールでお便りが届いた。
新郎新婦のお住まいは、わたしが青年時代のある時期を過ごした懐かしい東京の練馬とお聞きしている。前に向かって生きていこうとする決意と祈りが深いお便りでこころ熱くなった。一部をご紹介。
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森牧師様、こんばんは。
先日(8月3日)に、○○○○○ホテルにて結婚式を挙げて頂きました○○です。
この度は、本当に素敵な結婚式をありがとうございました。私や主人にとってはもちろん、二人の娘たちにとっても本当に忘れられない式となりました。
私は6年前に離婚し、シングルマザーとして二人の娘を育ててきましたが、縁あって今年の3月に再婚をしました。
・・・上の娘は中学生で思春期ということもあり、難しい年頃。そんなこともあり、式などはしないつもりでおりました。主人は、まだ29才で初婚でもありましたし、きっと式をしたいだろうことは分かっていましたが、まずは娘の気持ちを大切にしたいと考えてのことでした。
でも今回、父や姉達が企画してくれたサプライズ結婚式をして本当に良かったと思います。
式の後、上の娘が「お母さん、おめでとう。キレイだよ」と言ってくれました。その言葉を聞いた時は、なんとも言い難い感情が溢れ出てきました。
式のリハーサルの時に、牧師様が仰っていた言葉。
「バージンロードは、今まで歩んで来た道。そして、振り返り歩むバージンロードは、これから歩んでゆく道」
これから歩む道は、険しいものになるかもしれません。でも、主人と娘たちと一緒に、一歩一歩を大切に歩いていきたいと思っております。本当にありがとうございました。
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誓いの言葉を交わされたお二人に、「誓いは言葉だから目に見えない。だから、その言葉を一生涯身につけていくために、指輪を交換・・・」とお伝えした。
結婚式の際にお伝えできなかった、わたしがたいせつにしている言葉を添えて返信。(以下に抜粋します)
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わたしにいまようやく確信できることがあるとすれば、それはとても単純なこと。
「遠回りが人を豊かにする 寄り道が人の魅力となる まわり道が人の年輪を刻む」ということである。
【 まるでおとぎ話のように 『遠まわり』 吉岡忍 朝日新聞 1996年10月6日号より】
上の言葉は、1996年当時ですから、もうだいぶ前に見つけて、新聞を切り抜き、これまで、大事にしてきたものです。わたしがさまざまな事につまづき、悩んでいた頃に目に留まったもの。
○○さんが記してくださった、
【これから歩む道は、険しいものになるかもしれません。でも、主人と娘たちと一緒に、一歩一歩を大切に歩いていきたいと思っております。】
という言葉をもしもかみ締めることがあるとしても、どうぞ、時に思い起こしていただいて、お二人らしく、ご家庭を形作って行って頂ければと祈ります。(以上、もりの返信文抜粋)
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新約聖書 ローマの信徒への手紙8:28にこう記されている。
【8:28 神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。】
このみ言葉は、尊敬する御師・今橋朗先生が編集された、ある小さな本(『深い淵から 希望と慰めのみことば』日本キリスト教団出版局 1800円)でのご紹介に依れば、アメリカの伝統あるキリスト教誌 『クリスチャン・センチュリー』がたびたび実施してきた「わたしを支えた聖句」というアンケートで、ほぼ毎回そのトップに選ばれる程に愛されている〈み言葉〉だそうだ。
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結婚式の出会いが与えられたご夫妻のみならず、わたし自身の人生の途上においても、そして今、本当に、苦しみながらもなお、前に向かった歩もうとしている、神の家族と共にこのみ言葉をかみしめたいと願う。
この度のよき訪れに触れて、わたしひとりに留めるよりもと思い、分かちあいたいと願った。
練馬からのお便り、本当にありがとう。
おわりにもう一つ、結婚式でも締めくくりに祝祷として祈った言葉を記そう。
○主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように。(Ⅱコリント書 13:13)
end