「そんなのさぁ、ただの偶然じゃないの」と言ってしまえばそれまでなのであるが、時々、驚くことが我が家には起こる。
妻が、もう米びつにお米がなくなってしまった。どうしよう(お米を買うことが出来ないのではありません)、どこで買うのが良いかなぁ、教会の○○さんだったら、よい情報を持っているかなぁ等と思いつつ、もたもたして、決心できないで居たそうだ。
稚内教会の方ではないのだが、昨年来、主にあってお交わりを頂いている、稚内から見れば南に300㎞位離れた所にお住まいのご婦人が、先日、「所用で稚内に参ります」と連絡を下さった。
「だったら、遠慮のひとかけらもいらないので、ご用が終わったら、電話をください。教会でお茶の一杯でも」と伝えていたところ、「今、用が済みまして、車に乗り込みました。これから参りますがよろしいですか?」と電話が入った。
程なく来会され、2時間ほど話し込む。あっという間の2時間だった。それじゃまた、とお見送りしようとして車に近づくと「先生、車は?」「はっ?」「岩見沢のお米をもって来ました」「えーっ!天からのマナですか」「はい、重いから車がないと」「いやいや、大丈夫です」
美しい風呂敷に包まれた10㎏のお米。抱きかかえて牧師館に戻って妻に見せると。「えーーーっ!」と目と口をまん丸にしていた。有り難いことだと思う。
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今日はきょうで、牧師室にて週報作りをしていると、妻から携帯に電話が入った。
「あなたの"Blog"を読んだ○○さんが、今、ホッケをもって来てくれたよー。それから、礼文に行ったからって、礼文饅頭、山菜も!」
○○さん。数少ない、教会以外のこの地でのお友だちだ。礼文を愛し、野の草花を愛してやまない素敵な方で、いつも色んなことを密かに吸収させて頂いている。 互いにBlogを見ながら、交流を続けているのだが、妻によると「○○さん、枝幸の漁師さんの娘だから、ホッケ、ご自分で開いてもって来てくださったんだよっ!」とのこと。
○○さん。そういえば、枝幸の流氷に乗って遊んでいた(かーなり危険な遊び、一見するとそんなオテンバさんには決して見えません)とか言ってたなぁ。
いろんなことが、点から線になって広がり、面となって紡がれていく。
ホッケは現在ひとまず冷凍しておりまして、近く、念願のフライになる予定であります。キャベツたっぷりの白の大皿に盛られるホッケフライ定食の夕べが近づいている。
有り難いことだとしみじみ思う。
もちろん、教会の方々からも、いろいろとお裾分け?をこの季節も頂いている。
○帆立の稚貝・・・帆立貝のたねつけの?お手伝いのお裾分け
○貝殻付きの帆立貝・・・帆立の名産地の漁協・定期預金のプレゼントお裾分け
○北海道ならでは季節のアスパラ山盛り・・・各方面から
○手作りヨモギ餅・・・この季節 山に入って生のヨモギ刈りをされたものを入れたもの 絶品 たぶん日本一の旨さ!
○ジャガイモ・・・北海道の厳し冬を越えた(ムシロを掛けて屋外に保管)ジャガイモは格別の味
いやいやその他にも、神奈川県の江ノ島に近い、とある町にお住まいのお宅からは、妻に「クール便送るから、何がほしいもの言いなさいっ!」と、家族(妻からすると姉ちゃん、わたしからすると妹?)としか思えないようなお付き合いをしてくださる方から定期便が間もなく届く模様。
神さま、ありがとうございます。稚内の暮らし、とっても豊かであります。
マナの問題ではありませぬ。この交わりこそが今日を生きる喜びと力!