きょうはあたたかい日曜日だった。夕方、気分転換を兼ねて、車に乗ってスーパーマーケットに買い出しに行こう、ということになって外に出た。いい天気で、暖かい。今朝は久しぶりに裏山の方に散歩にも出掛けた。やがて、ウグイスの鳴き声も聞こえ始めそうだ。
買い物のために乗り込んだ我が家の車。寒冷地向けだからだろうか、外気温計が付いていて、その表示は、かなり信頼のおける数値を表示しているということを、ひと冬の間に確認出来た。夕方の4時過ぎ頃で9度と出ていた。
稚内にやって来る前、福岡で暮らして居たわたしの感覚で言うと、10度以下は真冬だった。それなのに、今はいつの間にか、9度であったかいと感じるようになってきたのだった。慣れというのはすごいものだ。
稚内の若者が、「おいおい、まだ寒いだろう」と思う頃から、T-SHIRTを着ているのを時々見掛けて、去年はそれがぴんとこなかった。しかし、一年暮らす内に、それも腑に落ちるようになってきた。
何しろ、8月の平均気温が22度位なのだから、夏は自らゲットしてその気分に浸らないと、「春・秋・冬・真冬」の四季になってしまう。
秋田県のある教会で、長年、伝道・牧会をされていた大先輩が居られた。その先生、東京だろうが、どこだろうが、長靴で歩き回るのである。背広に長靴。真夏でも長靴。当然、畑でも長靴だった。
冬の間、わたしがどこへ出かけるのにも愛用したもの。それは、大正8年小樽市に創業。北海道が誇る、“ミツウマの長靴”だった(お馬さん3頭がシンボルマークです)。
春になってあらためて気付いたのだが、この長靴、何とも履き心地が良いものだったのである。牧師館の玄関にそれがあれば、他の履物よりも、そっちを選んでしまう。それほど使い勝手が良い。
それにもまして、何があっても恐くないみたいな、何とも言えない安心感があるのだ。今朝も、裏山にはまだ雪があり、水たまりがあって、長ぐつだったらなぁと思うところがあった。
妻は、わたしが“長ぐつ先生”になってしまうことを恐れたらしい。さっさと、どこかに、“愛しのミツウマ”を片付けてしまった。end